春の盛り、麗かな午後。 耳を澄ませば、吹奏楽の音色や運動部の掛け声が聞こえてくる。 粟生七舟学園は新入生部員勧誘会を終え、にわかに活気付いていた。 そして学園の一角にある文科系部活の集められた部室棟、通称 『文化部棟』 では―― 所属する全男子が結託し “文化部棟内における女子のスク水 着用義務化”アホな計画 を提唱。
しかしわずか2名という弱小部活である手芸部での勧誘会準備、さらに他部活の手伝いのため奔走していたことでの忙しさもあり計画に乗り遅れ、 図らずも文化部棟からの駆逐を免れた唯一の男子になってしまった主人公・天馬春近(てんま はるちか)。